地域の未来創造委員会
委員長 濵田敏之
2020年より世界全体で猛威を振るった新型コロナウイルスは、世界経済から私たち の毎日の食事や会話に至るまであらゆる物事を変容させ、世界中の人や組織が一日も早い 事態の終息、感染拡大防止のため、今まで経験のないような行動制限や制約を受けることを 余儀なくされてきました。我々青年会議所ももちろん例外ではなく、感染者数の動向に応じ た事業規模の縮小や開催形式の変更など、この社会の変化に適応しながら活動を継続して まいりました。またSNSの普及により、スマートフォン1台あれば、手軽に自分の表現したいことが発信でき、受け手は様々なコンテンツを手元で手軽に鑑賞できる環境が当たり 前のものとなってまいりました。しかし、今のこのような状況においても、リアルで体験することの価値は決して揺るがない貴重なものであると考えます。好きな歌手が今まさに同じ空間で歌っていることに対する高揚感や会場の一体感、間近で屋台囃子を聞いた時の魂まで揺さぶられるような感覚、見上げるほどの近距離で見る花火の明るさや音圧等、例を挙げればきりがありません。様々な事情によってこのような体験ができる機会が減ってしま っている今だからこそ、そのような機会の提供をすることが、我々のできる地域貢献の一つ の形であります。
本年度、地域の未来創造委員会が担う「地域、街中の活性化を目的とした事業」では、
①街中に人が循環することによる活性化
②音楽活動や伝統芸能、文科系部活動等をしている方々がコロナ禍によって制限され、又 は失ってしまった発表の機会の提供
③現状、自ら積極的に行動を起こさないと鑑賞、体験できない「生」の表現を体験していただく機会の創出
以上3点を目的とし、街中を周遊しながら生の演奏や伝統芸能を鑑賞できる事業を開催で きればと考えております。近年の、街中を広く使って開催されてきた秩父青年会議所の事業を基礎とし、感染対策に万全を期しながらも街中で生の表現活動を体験できる機会を多く の人に提供できるよう、準備を進めてまいります。
また、本委員会の事業の大きな一つの柱として、次世代人材育成事業がございます。地域の未来そのものとも言える青少年たちに、学校教育だけでは学べない体験をする機会を提供することは、我々秩父青年会議所の責務の一つであると考えます。コロナ禍において、様々なことをリアルで体験し学ぶ機会や、家族や近しい立場ではない人とコミュニケーシ ョンをとる機会が多く失われてきましたが、そういった体験は子どもにとって豊かな情緒 や自己肯定感を育み、他人から様々なことを聞き学ぶ能力を育て、ひいては人生の選択肢を より多彩なものにしていくことにつながります。そこで今年度は、子どもたちが日常生活や 学校教育では体験できない「リアルな体験」ができる機会を提供することを通して、地域を担う次の世代の育成に繋げます。
また、本委員会が担う「新年会」は、創立60周年となった昨年の事業を無事終え、これ まで秩父青年会議所の活動を担ってきた先輩諸兄姉に対する感謝の気持ちを改めて表明すると同時に、昨年採択された近未来運動指針を掲げ、次の10年20年に踏み出すための61年目の第一歩を踏み出す大切な行事となります。OB、関係諸団体の皆様に対する日頃の ご支援ご協力への感謝と、理事長を中心としてメンバー一丸となって一年間走り抜ける決意を表明することで、2023年度の秩父青年会議所のスタートダッシュが切れるよう設 営してまいります。
結びに、多岐に渡る事業を担う本委員会の活動は、秩父青年会議所の現役メンバーをはじ め、OB、関係諸団体、地域の皆様等多くの方のご理解ご協力があって初めて成り立つものばかりです。皆様にご協力頂きながら、時にご指導ご鞭撻頂きながら、委員会メンバー一致 団結して活動に取り組んでまいります。
事業計画
1、まちづくりに関わる事業の開催(ちちぶ地域活性化事業)
2、次世代人材育成に関わる事業の開催
3、新年会の開催
4、秩父地域青年ネットワークとの連携・協力
5、行政機関との連携・協力(いってんべぇウォーキング)
6、災害ボランティアネットワーク防災RUN窓口
7、会員交流及び会員資質向上の促進
8、例会運営