理事長メッセージ

一般社団法人秩父青年会議所

第63代理事長

小澤 拓人

新風 

~古きを重んじて、新たな風を~ 

【はじめに】 

 1949年に責任感と情熱を持った青年有志により、日本青年会議所が設立され、75年 の時が経ちました。先輩諸兄姉が創り守ってきた秩父青年会議所も、設立から62年が経ち、 時代の流れに寄り添いながら様々に進化をし、「明るい豊かな社会」の現実を目指して多岐 にわたる運動を展開してまいりました。 本年度、秩父青年会議所は「新風~古きを重んじて、新たな風を~」をスローガンに掲げ、 過去と現在を調和させ、より良い団体へとなるよう邁進してまいります。 

【会員育成】

 青年会議所は1年ごとに役職が代わる単年度制です。この制度を活用し、多くのメンバー が様々な役職を経験することで、自己成長の促進や、JCでしか得ることのできない貴重な 学びを積み重ねてほしいと考えます。また、青年会議所には多種多様な職種のメンバーが在 籍しております。会員相互の交流や青年経済人としてのスキルアップの機会を創出し、会員 同士が切磋琢磨しながら共に成長していけるように努めてまいります。 

【まちづくり】 

 私はこの緑に囲まれたちちぶが大好きです。武甲山をはじめとする多くの山々、清らかに 流れる荒川など、豊かな自然に囲まれた環境にもかかわらず、電車を使えば約80分で都心 まで行けるという利便性の高い立地にあります。しかし、近年では若者の故郷離れから人口 減少が進行し、ちちぶ地域1市4町も消滅可能性都市として挙げられているのも現状です。 一方で、ちちぶ地域外の方々がちちぶに注目し、移住してくる方も増加しています。私たち が知らないちちぶの魅力を新たに発見し、今まで以上にこの町に誇りを持ち、この町に住み 続けたい、この町に来て良かったと感じていただける方が、一人でも増えるようなまちづく り運動を展開してまいります。 

【次世代人材育成】 

 令和の時代が始まり、早くも6年が経過しました。私たちが子どもだった頃とは、学校の 雰囲気や子どもたちを取り巻く環境は良くも悪くも大きく変わっています。時代の変化に伴 い、集団で子どもたちが公園などで遊ぶ機会が減少する一方、インターネットの普及により、 見知らぬ人と顔を合わせずにオンラインゲームや、遠く離れた人とも簡単にテレビ電話等を 通じて会話ができるようになりました。そのため、対面でのリアルな遊びや相手の気持を読 み取るといったコミュニケーション能力の低下が懸念されます。新型コロナウイルス感染症 が終息した今でも、学校の給食では黙食が推奨され、私たちが楽しかった給食はうしなわれ つつあり、このこともコミュニケーション能力の低下に繋がっていると感じます。 このような今の時代を生きる子どもたちには、普段では体験できないリアルな体験を提 供することで、コミュニケーション能力の向上や将来への可能性を広げる一助となるような 事業を展開してまいります。 

【JCの魅力発信】

  秩父青年会議所では「「 明るい豊かな社会」の実現に向け、1年を通じて様々な事業を展開 しております。その一つひとつにちちぶ地域の事を真剣に考え、ちちぶを愛するメンバーの 思いや情熱が宿っています。しかし、我々秩父青年会議所の活動や運動を地域の皆さまに広 く知られているかといえば、残念ながらそうではありません。今以上に地域の皆さまに秩父 青年会議所という団体を知っていただけるように努めてまいります。また、組織のイメージ をより向上させ、「協力したくなる」、「入会したくなる」団体へと繋がるように組織として のブランディングに力を注いでまいります。 

【会員拡大】

 近年、全国の青年会議所が直面している会員数の減少と在籍年数の短期化は、秩父青年会 議所にとっても大きな課題です。活動の継続には会員数の増加が不可欠であり、ちちぶ地域 の未来を共に創り守る「なかま」を一人でも多く増やすため、会員拡大を最重要課題として 全会員が真摯に向きあい、全力で取り組んでまいります。 私たち秩父青年会議所の強みは、多種多様なバックグラウンドを持つ会員が在籍している ことにあります。この多種性が、青年会議所でしか得られない学びや経験を可能にし、大き な魅力であると考えます。また青年会議所の単年度制により、様々な役職を経験しながらス キルアップや経験値を積むことができます。この強みを広く発信し、秩父青年会議所一丸と なって会員拡大に邁進してまいります。 

【結びに】

 いま私たちがこうして青年会議所で、活動、運動ができているのもご家族の支え、また会 社のご理解があってからこそだと考えます。貴重な時間をJCの為に使うのだからこそ、全 力で注ぎ、少しでも自分のスキルアップになるようにして頂きたいと考えます。辛いことも 多いと思います。私の尊敬している先輩がよく言っていました。「NO PAIN,NOG AIN 苦労なくして得るものなし」自分が委員長を務めさせていただいたとき、また普段 の生活、仕事の時にも何度も支えられた言葉です。「せっかくJCに入ったのだから全力で やってみようよ!やってみなければわからないよ!」の精神で一丸となって邁進してまいり ます。 最後になりましたが、関係諸団体、会員企業様の発展をご祈念すると共に、先輩諸兄姉の ご理解ご協力を心からお願い申し上げまして、一般社団法人秩父青年会議2025年度理 事長基本方針とさせていただきます。