基本方針

NO PAIN, NO GAIN

~共に歩もう、地域の為に、子ども達の為に~

2020年度 秩父青年会議所 基本方針

【はじめに】

人生はよく山登りに例えられることがある。「つらいと感じる時、それは自らの人生を登っている時、そして、楽をしていると感じる時、それは自らの人生を下っている時」厳しい道、たやすい道、その二択を迫られたなら我々青年は躊躇することなく、厳しい道を選ぶ。未来の自分を創るのは今を生きる自分自身。まちづくり、ひとづくりを通じた、自己成長こそが青年会議所の主たる目的であり人生を豊かにするための大切な要素であるのだから。

本年度のスローガンである「NO PAIN NO GAIN」の和訳は「苦労なくして得るものなし」です。会員一人ひとりが、自らを鼓舞し、待ち受ける難題に立ち向かい一年を通じて、地域の為、子ども達の為に歩んでまいります。

【SDGsの推進】

平成から令和へと時代が変わり、私達を取り巻く環境は、刻々と変化をしております。世界に目を向ければ経済に影響を及ぼすアメリカと中国の貿易摩擦をはじめ、イギリスではEU離脱に国が揺れ、各地では戦後最多と言われるほどの難民や、貧困、飢餓で苦しむ人々がいます。国際情勢は複雑化し、日本もその激動の中にいます。

国内では、長期的な問題として挙げられている、人口減少、少子高齢化が進む中、働き手不足など、経済的にも様々な分野で影響が出始めており、2018年には、国会で「働き方改革関連法」が決議されるなど、国としてZも様々な対策を行っています。今後、人口減少と少子高齢化の急速な進展が現実のものとなり、この中で新たな経済成長に向けた取組が不可欠になっていきます。

このように、様々な問題が世界中で山積する中、2015年には国連サミットでSDGsが採択され、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成するために持続可能な開発目標を掲げました。これを受け、公益社団法人日本青年会議所では2019年度の京都会議で開催された総会において「SDGs推進宣言」が全会一致で採択されました。

では、なぜSDGsを推進するのか、それはSDGsそのものが、青年会議所がこれまでに行ってきた様々な運動の「社会をより良くしていく」という同じ志のもとにあるからに他なりません。また、世界的な指標であるSDGsを活用する事は青年会議所という組織としてのブランド価値を高める事にも繋がります。今後10年間、秩父青年会議所も全国の仲間と共にSDGsへの理解を深めながら運動を推進してまいります。

【JCは人生の道場】

1962年の創立以来、志高く、運動を続けてきた秩父青年会議所は本年58年目を迎えます。昭和37年に策定された秩父青年会議所の設立趣意書が令和の現代にもしっかりとリンクし、何一つ違和感がないのは、長い歴史の中で、常にその時代の課題を理解、研究し、課題解決に向けて努力を怠らず変革を繰り返してきたからであります。

趣意書の一文にはこのような言葉があります「わたくしたちは近い将来、秩父市をリードしていかなければならない立場にあることを自覚し、青年の英知と、勇気と、情熱をもって政治、文化、社会、経済問題をも研究し、より一層の努力をかたむけることは時代の要望であり、秩父市のわたくしたちにかける大きな期待だと思います。」

私達がJAYCEEである以上、時代が変わろうとも、変わってはならない事は常に自己研鑚に励まなければいけないとういう事です。物事が思い通りに行かないとき、周りの環境や、他人のせいにしてはいないだろうか、できない理由を探す前に、他人を変えようとする前に、先ずは自らが変わる覚悟をもって生きていかなければ、困難を突破する力は決して身につくことはありません。

事業の立案や、組織運営はもちろんの事、様々な教養を身に着けることが出来る、この青年会議所はまさに、人生の「道場」であります。20歳から40歳までの尊い時間を費やすに値するこの組織を、メンバー一人ひとりが最大限に活用し、新たな時代のリーダーとなるべく、自己成長の機会溢れる団体を目指します。

【会員拡大と会員教育】

秩父青年会議所が創立以来、行ってきた会員拡大は、まちづくりとひとづくりの根幹を支える一番大切な活動です。このまちの為に同じ志を持ったなかまが多ければ、多いほど、その運動の波及効果が大きくなり、地域をより素晴らしいものにできます。

また、秩父青年会議所には多種多様な職業の会員がおり「人は人で磨かれる」との言葉の通り多くの仲間との関わり合いの中で個性が磨かれ、成長していきます。会員数が増える事はその機会を増やす事にも繋がるのです。再来年には秩父青年会議所は60周年を迎えます。会員の拡大と同様に大事な事は入会後、いかにメンバーが自己成長への目的意識をもって取り組むことが出来るかであり、会員同士の交流や研修など、環境づくりに力を入れてまいります。

今年度も引き続き会員拡大を行っていく中で、より一層、組織での会員拡大に重点を置いてまいります。様々な人脈をもったメンバー同士の情報交換はもちろんの事、多くの方々に青年会議所の活動、運動を知っていただく機会を作りLOM一丸となって会員拡大を進めてまいります。

【地域と共に未来をえがく】

「過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。大切なことは、

何も疑問を持たない状態に陥らないことである」

アルベルト・アインシュタイン

この言葉は個人の人生にも当てはまる言葉ですが、まちづくりにも同じことが言えます。まずは、私達自身が活動する1市4町の歴史や文化を学び、このまちのすばらしさや、問題点を認識し、未来の地域をより良い社会にする為に、今できる最大限の努力をする。メンバー一人ひとりが「自分がやるんだ」という心意気をもって活動する姿勢に地域の方々は共感し、心が揺さぶられ、地域が変わります。シビックプライドの醸成は地域住民がいかに郷土に関心を持つことが出来るかが根本にあります。思いの詰まった事業を立案し、多くの地域住民の方々を巻き込みながら、共に地域の未来を創造してまいります。

【JCの魅力発信】

秩父青年会議所では「明るい豊かな社会」の実現に向け、一年を通じて様々な事業を展開しており、その一つひとつに地域を愛するメンバーの思いと情熱が宿っております。

私たちの取り組みを、より多くの方々に知っていただく為に広報活動は大変重要な役割を持っています。広報誌「れいめい」を始め、ホームページやSNS等を利用した広報は地域と秩父青年会議所を結ぶ大切な活動です。また、発信される情報は常に新鮮でなくてはなりません。日々の些細な活動や運動も広く地域の方々に知っていただき、公に尽くす団体として存在する青年会議所の運動を通じて、地域への関心を高めていただく事にも繋がります。受信者を意識した広報活動を行いながら、地域と寄り添い、共により良い社会を描いてまいります。

【道徳心の育成】

自分たちが育った時代と現在を比べると、大人と子どもの関係性は激変しました。体罰などの過度な指導は、誤った指導方法であるとの考えが広まり、より効率性、安全性を重視するようになりました。そして先輩、後輩といった上下の関係性は薄れ、公平や平等といった横のつながりが強まっているように感じます。もちろん、権力を振りかざした暴力は絶対にあってはなりませんし、教育方法に正解などありません。大切なのは指導する側、指導される側の両方に相手を想う心があるかどうかであります。昨今、SNS等のコミュニケーションツールが増加する中で、ルール内であればマナーは関係ないといったかのような、心ない内容のニュースを目にすることが増えたように感じます。溢れかえる情報の中で日本人が重んじてきた、他を慮る道徳心が少しずつ薄れてきているように感じてなりません。

個人主義が、より加速する時代を担う子ども達だからこそ日本人として誇りをもって生きてほしい、人生において善悪の判断をするときに大きな物差しになるのは道徳心と自らが過去に体験した経験です。私達も子ども達と共に学び、道徳の心を次世代へと繋いでまいります。

【結びに】

私たちは、会社や家族に理解と協力をいただいているおかげで、青年会議所運動に力を注ぐことが出来る事に、感謝を忘れてはなりません。信じてくれる、大切な人たちの為にも地域の為に議論を尽くし、行動し、このまちを少しでも前に進めて参ります。

そして、本年、何よりも私が大切にしたい事は、メンバー一人ひとりが青年会議所に在籍している価値を見出し自己成長の場として有効にこの組織を活用してほしいという事です。青年会議所は40歳になれば卒業しなければなりません。残された月日には限りがあり、それは人生においても同様です。青年会議所が有する成長の機会を無駄にすることなく、貪欲に学び、共に地域の為、子ども達の為に歩んでまいります。